2017-09-17 13:40 | カテゴリ:イラスト
まんがライフ 2017年10月号(8/17発売)掲載分より


暫定サブタイトル「白衣さんとお盆の夜に」







真夏の強烈な日差しと入道雲。
白衣さん盆01
なおこのお話は7月下旬に描いています。
白衣さん盆02
その時は今年の夏がこんなに雨続きの涼しい天候になるとは思ってませんでしたよ・・・

まあつまり、つけっぱなしじゃなかったということで。










先月終了した『おおきなのっぽの、』から客演。目線入りですが。
白衣さん盆03

シミュラクラ現象は街を歩いていると色んな所で見られますね。

時には童心に還って探したりしますが、常に視線を感じてしまうように・・・

とくに建物なんかだと時々ぎょっとする。











心霊番組から怪談タイムという自然な流れ。
白衣さん盆04
いわゆる家鳴りというのは、照明などの熱で膨張した材木などが消灯したあとで

元に戻る際におこる軋みが原因のひとつと言われています。

じゃなければ何かが歩いているんでしょう。









霊現象は特殊な磁場を脳が感知しておこる誤認という説があります。
白衣さん盆05
ロボは蝶高性能(笑)なので、霊体験があるんです。

私の場合は霊体験かは不明ですが、金縛りはありますね。

しかも布団を頭っから被った状態だったので呼吸できなくて危なかった事が何度か。

渾身の力で布団をはねのけて難を逃れました。あれは本当に死ぬかと。

もしかしたら引っ張られたのかもしれません。







ロボの新(?)機能。
白衣さん盆06
なんとポラロイド(インスタント)カメラが内蔵されています。

調べたら今でも普通に売ってるんですね。けっこうおしゃれで可愛い形のものが。

フィルムが結構高かったんですけど、需要あるんですかね?







白衣さんの大先輩ともいえるエジソンテスラ。めったに描かない似顔絵が楽しかった。
白衣さん盆07
発明家として有名な二人ですが、合わせて調べてみると非常に面白いです。

(特にエジソンの性格とテスラの鬼才っぷりがもう異次元で)

師弟関係からの犬猿の仲になった二人ですが、似た者同士な部分も多いようで。

それぞれ二人が晩年取り組んでいた霊界との交信についてはただの妄言なのか否かは不明。

白衣さんに関しては意外にも興味がある模様です。

(誰と交信したいかって訊かれた際の答えがひどいですが)









偶然か否かこの1枚。
白衣さん盆08
ネタバレをすると白衣さんのご先祖様です。

私の実家では「お盆に家の中に入ってくる蝶はご先祖様だ」という言い伝え(?)がありまして

今回は冒頭の窓際からラストの送り火のシーンまで頻繁に蝶が舞っています。

(つまりねこ太が見ていたのは本当に霊だったということに・・・?)

私はこれは全国で普通によくある古い言い伝えだと思っていたのですが、そうじゃないみたいですね。

ネームの段階で全く通じなくて少々セリフなどを変更しました。



今回のお話は蝶ではなくて白衣さんそっくりのご先祖様が実際に表れて家の中を闊歩する話でしたが

半年前に白衣さんが分裂する話をやってしまっているのでこのような形になりました。

もし当初の予定通りでしたら初の(元)人間ゲストキャラになっていたでしょう。

もし機会があるなら来年のお盆に。









そしてラストの一本。
白衣さん盆09

人間の体は数日で体細胞がすべて入れ替わると言われています。

つまり過去の自分とは厳密には別人なのでは・・・なんて考えた事も。

さて、付け忘れた部品の集合体のロボと現在のロボ、どちらがオリジナルなのか。

そんな深みにはまると怖くなるお話・・・




のつもりはなかったんですけどね。

このもう一体のロボは今後起動するのか?それはわかりません。








ではまた次回。







2017-08-05 21:00 | カテゴリ:イラスト

講談社 月刊少年シリウス内の読者コーナー

「シリウスステーション」のイラストカットをまとめました。→Pixiv



2016-09-1.jpg
2016-09-2.jpg

これは夏の絵ですが2016年6月号~2017年9月号の一年あまりをまとめてます。

月刊誌ということですので、季節のネタには事欠かずやりがいのある仕事ですね。

特にタイトルカットは色々実験的に好き勝手やらせていただいて、キャッチコピーも私が考えています。



続く漫画は4コマならぬ3コマ漫画ですね。

これは単純にスペースの問題で3コマが限界の大きさなんです。

けっこう「間」が難しいんですが、キャラ二人の関係を出せたらな、と思っています。



さてMCの二人はメガネさんカチューシャちゃんといいまして

2013年以降の私の作品のキャラクターの原型でもあります。

(「おおきなのっぽの、」「白衣さんとロボ」もそうです)

いわゆるボケとツッコミ、この二人だけで完結している関係ですね。

初期作品→ 「いつまでもたえることなく友達でいよう」

派生作品など一覧→ まとめ(2015版)

なにぶん古い作品ですのでお目汚しでしょうが。




シリウスをご覧の際はぜひ後ろのページも見てやってください。



2017-07-30 12:42 | カテゴリ:イラスト
まんがライフ 2017年9月号(7/17発売)掲載分より。



暫定サブタイトル「白衣さんと南国の楽園」

白衣無人01

お約束の水着回ですが、白衣さんはスクール水着です。

(もちろん上には白衣)

出不精な彼女はシャレた水着なんか持ってませんから。







ちなみにロボも水着。意味は不明。
白衣無人02
基本的に自宅内でのお話の作品ですが

せっかく夏なので舞台を海にしたいなーと今回の作品が生まれました。

しかしもうひとつのコンセプトである「登場人物が二人のみ」縛りをどうするか。

考えた案としては

・白衣さんの発明で日本が沈む(自宅からは出ない)

・自宅敷地内だけ海になる

・プライベートビーチ(謎の実験場)を持っている

・無人島に流れ着く

などありましたが・・・


白衣無人03
一番まとも?な無人島編に。








そして一コマで終わる状況説明
白衣無人04








まずは火の確保。ちょいちょいはさまれるロボの自己否定。

白衣無人05

スチールウールと乾電池で実際に火は熾せます。

緊急時のために憶えておくといいでしょう。

(なかなか持ち歩かないかもしれませんが)









無人島になにか一つ持ち込むとしたら・・・ロボかな。
白衣無人06
この日のために普段の生活があったかのようだ。










お約束の洞穴。
白衣無人07

いやー、ロボが言うようなお気楽な生活にはならないだろうなぁ。

虫とかヤバそう。

以前サバイバルの漫画を企画した際にいろいろ資料を集めてはいたんですが

ガチでやると笑えないのでかなりマイルドになってます。










サバイバルの模様
白衣無人08
白衣無人09
白衣無人10
こんなのんびりしてられないとお思いでしょうが

ロボが10人分働いていると考えてください。











そして白衣さんの発作
白衣無人11
以前語りましたが、彼女の趣味はパズルです。

何のパズルですかね。











南の楽園に大量のゴミ
白衣無人12
今回もう少し尺があればこの辺を膨らませて

白衣さんとロボのイデオロギーの違いを明確にしたかったんですが。











ラストは物語の始まりと同様に唐突な幕引きで。
白衣無人13
わりとここの暮らしも悪くないと思い始めた二人ですが

生活力のあるロボも潮風には敵わなかったようです。





今回、舞台こそ無人島ですが、基本的にはいつもと同じ二人の生活の会話劇になっています。

アイデアがあれば年に一、二度くらいは家を飛び出た話を描いてみたいですね。

ちなみに先月は七夕の話として家ごと宇宙に飛ばそうかと画策してましたが、

ぎりぎり踏みとどまりました。

ちょっと奇をてらいすぎると何か違うものになっちゃうかな、と思いまして。







来月は何事もなかったかのように自宅が舞台に戻ります。

それにしても今回はトーンを使ったなぁ。







ではまた次回。






2017-07-30 10:54 | カテゴリ:イラスト
月刊少年シリウス 2017年8月号(6/26発売)掲載分より

ラス前。




第35話

夏休み直前のオムニバス。時期的なもの意外は特にテーマ的な縛りはありません。

おおきな7月01

このタイトルカットは以前(連載開始半年前)Pixivにあげたものの修正版。

特に蛍ちゃんの顔が全然違うのは、私が成長したのだと思いたい。



この時期の風物詩といえばツバメですね。

おおきな7月02

朝になると子ツバメが盛大に鳴くのでそれで目がさめたものです。



私の実家は毎年ツバメがやってくるのであまり気にはしないのですが

家主さんによっては勝手に軒下に巣を作られるのは嫌だという人もいるでしょうね。

なんだかんだで泥と草の塊ですし、下にフンを落とされたりしますから。

ツバメにとっても世知辛い世の中です。

でもその巣立ったツバメがまた翌年に戻ってくるって、素敵な事じゃないですか?

汲々とした世の中でちょっとほっこりするんですが。

子育てに一生懸命なツバメさん達ともう少し交流したいです。



すっかり夏日になろうとも授業はあります。

おおきな7月04


私の子供時代は教室はおろか学校内にエアコンなんて存在しませんでした。

(そして自宅にも)

でもそんなゆだるほど暑かったという記憶もありませんね・・・

単に田舎だったからでしょうか?それともやはり近年の夏は暑くなっているのでしょうか。

この辺、データは出ていても諸説は紛々です。

なお、現在の公立小中学校で空調設備のある教室は半数程度だそうです。

(どの教室に導入されているかは不明)

空調のきいた教室で授業・・・想像できない。

さぞや勉学に身が入るんでしょうねぇ。




その他7月頃の風景。

おおきな7月05
おおきな7月06
おおきな7月07




うーん、次の話ががっちりシチュエーションが固まっているのでオムニバスにしたのですが

やっぱりいまひとつですね。ページが少ないのもあるかな。

視点を蛍中心にするか、なにかひとつテーマをきめるかした方がよかったでしょう。


おおきな7月03











第36話



夏祭り編。

おおきな祭り01-2

本来はもうひと月後に予定していたんですが、思う所があって早めの登場。






蛍ちゃんの浴衣はお母さんかおばあちゃんのおさがりでしょう。
おおきな祭り02
「あーれー」ってこのネタ、実際小学生は理解できるんでしょうかね。

ちなみに蛍ちゃんはちーちゃんから教わったというオチがネーム段階ではありました。









蛍ちゃんは面長ツリ目なんでキツネっぽいですね。笑顔は糸目だし。
おおきな祭り03
みなさん疑問ももたずに体格で判断しているもよう。

あ、売られているお面にロボが。










夏祭りといえばカキ氷。
おおきな祭り04
そしてせっかくだからブルーハワイ。何がせっかくなのか。

イチゴ、メロン、レモン、ブルーハワイは基本的に同じ成分ですが

(レモンは酸味も加える)、そこに香料(と着色料)が加わるので

食べたら別の味に感じるのは錯覚じゃないんですよ。










巴ちゃんと浴衣と射的。
おおきな祭り05
実は私、射的をやったことがありません。

田舎の祭りではそういう屋台お目にかからなかったなぁ。



ああー、この娘メインの話は蛍に匹敵するくらいストックがあるのに日の目を見なかった・・・

今回の祭り編も彼女がメインだった(巫女役)のですが

初めての祭りの話なので皆に出番のあるこのような構成にしました。









ちーちゃんと金魚すくい
おおきな祭り06
たとえ祭りですくった金魚でも大事に育てれば10年以上生きます。

そして環境や餌の具合によってとんでもなく巨大になります。

でもそこまでになるまでに仲間はどんどん減るでしょうね・・・


ちーちゃんは調子に乗りやすい反面

ちょっとした一言でころっと考えを変えたり反省したりと切り替えがはやい娘ですね。

4コマらくて動かしやすいキャラです。

彼女メインの心の機微を描いた「入れ替わり」ネタがあったのですが、未公開。








丸ちゃんとりんご飴
おおきな祭り07
例えば習い事の発表会やおめかしの場で女の子が紅を引く事があります。

正直言うと違和感しかないんですけど

妙に赤く見えてゾクっとします。大人っぽいというより、妖艶な感じといいましょうか。

りんご飴の赤じゃなおさらですね。


なおりんご飴に使われるのは小ぶりのリンゴですが

それでも食べ切るのには時間がかかります。というか多分飽きます。

実際丸ちゃんもお土産にしてますね。
おおきな祭り13






ノリ弁さんなのにやきそば屋
おおきな祭り08
蛍ちゃん以外とは初対面。

ノリ弁さんも活かし切れていないキャラですね。

ほぼ竹宅亭のお客としてしか登場してませんが

今回のようにバイト三昧でいろんな所に出没するキャラのはずでした。

更に言うと彼は教育実習生、臨時教師として学校に来る予定で・・・








蛍ちゃんとカタヌキ
おおきな祭り09-2
今回それぞれのキャラにそれぞれの屋台をあてがった時

蛍ちゃんは真っ先にカタヌキでしたね。

おじいちゃんゆずりのテクを持ってます。(いくら儲けたかは不明)

それにしてもあのカタ、もう少し美味しくできませんかね?









しまむら先生の見回り
おおきな祭り10

しまむら先生はなんだかおじさんおばさん連中にウケが良さそうですね

こういう場では年長者に可愛がられ、学校では生徒にいじられ・・・

もうちょっと流されないようにしないと、そろそろイイ歳ですし。








赤井くんと花火
おおきな祭り11

こういう場面だと男の子が手をひいてあげたりが定番ですが

そのネタは正月回ですでにやってます(第24話)ので今回はコレ

幸いなことにみんなが上を見ているので事なきをえたようです。

・・・赤井くんは何故か別の方向を見ていたようですが。何故か。







そんなわけで祭りの日の日記(その①)。
おおきな祭り12


おそらく今回のネタのほとんどを日記に書くんでしょうね。












さて

発売中の最終回(37・38話)は色々私の制作環境でトラブルが重なりまして

ネタ、作画共にちょっと自分でも残念な出来になってしまっています。

ですので制作日記は修正作業と単行本作業を平行させる形で

間をおいて小出しにするかと思います。
おおきなラスト


なお、単行本②巻の発売は10月以降の予定です

今しばらくお待ち下さい。







ではまた次回。





2017-07-15 21:11 | カテゴリ:イラスト
まんがライフ 2017年8月号(6/17発売)掲載分より


暫定サブタイトル「白衣さんとぱーぱ」
白衣さんパパ
なんか既視感がある構図だなーと思ったら、「ほたるの墓」だ。





アバンタイトルはお約束の白衣さんの謎実験ネタ。

白衣さんパパ02

なぜこれで白衣さんだと確信したかは前回を参照のこと。素早い伏線回収です。

(前回の話を執筆中に予定していたネタではありませんでしたが)




白衣さんパパ03

「赤いキャンディ」はもちろん手塚治虫氏の「ふしぎなメルモ」から

(トーン貼り忘れてて真っ白ですけど)

幼児化のプロセス自体は特に意味のない話なので元ネタは知らなくても問題ないはず。

パロディとか知識とか、自分が知ってるから読者も面白いと思ってくれるはず、と導入すると

全スルーされる事があるから難しいです。(大抵はその前に編集さんと話し合いがあります)

やりかたの問題でしょうけど。


さて、赤いキャンディが出たなら次は青いキャンディとなるわけですが

お婆ちゃんになった白衣さんを介護するロボという敬老の日ネタをぱっと思いつきましたが

絵面も大して面白くないし、ネタとしてロボの苦労もあまり変わらないから・・・ボツ。





赤ん坊の行動に関しては、私の甥を観察しまくった経験があるのですが、

特に印象的なのはその視線です。

とにかくつぶらな瞳でじーっと見つめる。見ているときは大抵顔は素なので

なにがそんなに不思議なのかと、逆にこっちも見つめ返してしまいます。

それから感情表現の切り替えですね。

ギャーと泣いた次の瞬間無表情になりすぐにキャッキャと笑う、

周りの大人が大慌てするのを見て楽しんでるんじゃないかと疑うレベルで

「頭脳は大人な赤ちゃん漫画」よくあるのも頷けます。


白衣さんパパ07


なのでこのシーンは白衣さんの意識が元のままなのではなく

素の赤ちゃんの反応です。(モンキレンチは扱えないとは思いますが)








白衣さんお得意の「機能的配置」。初出はライオリ2014年8月号。

白衣さんパパ11






今回一番描きたかった一本

白衣さんパパ08


どこの話かは単行本1巻内でご確認ください(ダイマ)。


最終回なんかで白衣さんが記憶を失ってしまうベタな話の場合

ロボと読者諸兄の心情を重ね合わせての演出としてはありでしょうね。

・・・ここでやったのでもうありませんけどね。





その他、ロボのほほえましい育児シーン。

白衣さんパパ04
白衣さんパパ05

白衣さんパパ06






「パパ」と呼ばれて新たな使命に目覚めるロボ
白衣さんパパ09

そしてそれを絶妙のタイミングでぶちこわす白衣さん。




以前の分裂話でもそうでしたが

一体どんな技術のどんな理屈でそんな怪現象がおこるのか?

細胞がどうたらとか遺伝子がこうたらとかもっともらしいデタラメ理屈を考えるのは楽しいんですが

ネタでなければ重要な問題ではありませんのでカットです。

尺の短い4コマですから。

なので今回もポンっと元に戻りました。





白衣さんパパ10


ラストで「父の日」だったとして締めくくっていますが、このために実験を行ったというのは

・・・どうでしょうか。白衣さんらしくはありませんので、それはないかな、と。


いまのところ一話につき6Pいただいているのですが

一話完結で事件の発端から回収、後日談までまとめテーマを加味し

今回のような日常シーンも詰め込むとなるとどうしてもカットするネタが出てきてしまいます。

このままでは父というより母といったシーンが多かったので

赤ん坊の白衣さんがなんらかのピンチに陥り、ロボが父親らしく助けるエピソードを入れたかったな。

そろそろ8Pくらいの長さで描きたいもんです。








では最後にロボが守りたいと思った白衣さんの笑顔を。

戻った後と比べてみてください。



白衣さんパパ12







ではまた次回。