2017-09-30 17:57 | カテゴリ:イラスト
月刊少年シリウス9月号(7/26発売)掲載分より

最終掲載号。

単行本作業と合わせて行っていた修正が終了しましたので上げます。

よって雑誌掲載版とは少々異なります





第37話

おおきな秘密基地01
掲載時にはなかったタイトルカット。


この頃妙にPC(あるいはコミスタ)の調子が悪く、レイヤーが破損して読み込めなくなる事態が連発。

時間的に余裕がなかったため、掲載時は泣く泣く一年前の絵(16話のカット)を再利用しました。

今回はその分、ちょっとだけ描きこみを多くしましたけど。


今回のみ、蛍ちゃんはチューリップハットを被っています。

これはもちろんノッポさんのオマージュ。

身振りだけでセリフのない、「チューリップハット編」も予定していましたが

サイレントは雑誌のカラーに合わないらしいので、また別の機会に。







夏休みも中盤、お友達もそれぞれ遊びに出てます。

おおきな秘密基地02
一応本作は「サザエさん時空」でして、今夏は去年同様小四の夏です。

たしかみんなで海の民宿に行きましたね(15話)

つまりはそれ以外の夏の日ということで・・・


ちなみに

ちーちゃんは家族で観光旅行

丸ちゃんは両親がいる海外へ

その右の高木くん(作中では名前なし)は弟(防衛隊の一員)と共に海へ

巴ちゃんは剣友会(祖父の剣道道場)の合宿

源田君は家族でキャンプ

という内容。

当初は各キャラの今現在がカットインされる予定でしたが、尺とテンポの都合で全カット








そしてどこにも行く予定のない二人は・・・
おおきな秘密基地02-2

蛍ちゃんの捨てられた仔犬のような目に耐えられない赤井君。

この手を覚えたら赤井君を手玉にできるな。

そんなわけで、赤井君の自由研究「秘密基地制作」は二人の共同作業に。








おおきな秘密基地03
作中、明確に言及はしていませんが、この「土台」部分は

蛍ちゃんのお母さんをはじめ、地元の子供達が代々改造を重ねたものです。









蛍ちゃんの秘密基地(たぶん一年か二年の頃)
おおきな秘密基地04
鉄筋ダンボール製?ジャングルジムは素体としてはもってこいですよね。

実際やった人いますか?










材料はほぼ廃材、ゴミから。
おおきな秘密基地05
実際のところ基地を建てる材料としては不適なものが多いでしょうね。

蛍ちゃんは大喜びですが、使えないだろソレ。

(ちなみに蛍ちゃんの家のTVはいまだにブラウン管)







高いところは協力して。
おおきな秘密基地06
女の子に肩車させるわけにはいかないと、赤井君が下に。

でも上だろうと下だろうとこれはちょっと抵抗あるかな。

実際このあと蛍のパワーを身をもって思い知ります。









レジャーシートやブルーシートを被せただけでも立派な基地に。
おおきな秘密基地07
でも気分的にはもうちょっと工夫したいですよね。

秘密基地というより、アレですから・・・






おおきな秘密基地08
この基地はかなり小さく、中は立ち上がることも寝ることもできません。

まあ、一人で作ることを前提とした設計なのと、材料がないことが理由ですね。

二人で入ると意外と狭く、圧迫感があり、暑苦しくて・・・








おおきな秘密基地09
「おきのぽ」のエピソードは各話の終盤にお母さんと一日の出来事を話すというシーンが多いですね。

これはお母さんの教育方針によるものです。

ただ今回、それはしゃべっちゃダメなんじゃ・・・?








そんなわけで、秘密基地の視察に来てしまったお母さん。

初詣の時(24話)みたいに赤井君に軽くちょっかいを出します。
おおきな秘密基地10
そこで珍しくマジトーンで怒る蛍ちゃん。

たぶんお母さんに対しては初めての顔。







赤井君との会話。
おおきな秘密基地11
「終わりたくない」という気持ちで一致。

照れたりごまかしたりしない、素直な言葉です。






しかしそのまま終わったりはしない。
おおきな秘密基地12

この先は本編でどうぞ。












実は夏休みのエピソードは大きく分けて四つほど考えていました。



・猫マップ編
おおきな秘密基地13
(これはラストページのネーム)

蛍ちゃんが町内の猫マップを制作の自由研究をするお話。

ただ、なぜか猫と目が合うと逃げられてしまう体質?なため一苦労してしまう。

ドタバタメイン&オールキャストの一本で

プロットは一年前にできていたものの、尺の都合で今回はボツ。





・駄菓子屋編
おおきな秘密基地15
(これはラストページのネーム)

慣れ親しんだ駄菓子屋のお婆ちゃんが腰を痛めてしまったので

ちーちゃんが蛍ちゃんを巻き込んでお店を切り盛りする話

結局のところ、お店は閉店してしまう寂しい終わり方なので最終掲載号には向かないとボツ。

特に最後のモノローグはストレートすぎ。本作も忘れられたくないね。






・秘密基地編

掲載版とは大きく異なり、クラスメイトの矢渡君と男子がメインのお話。
おおきな秘密基地14
(これが矢渡雄介くん。通称ワタリー。蛍ちゃんが唯一あだ名を呼び捨てする友達。

連載前から名前と設定が決まっていたのにほぼモブ扱いという不憫なキャラ。

のんびりした性格で空想好きの工作好きなので蛍ちゃんと気が合う。

また、意外とヒーロー好きな赤井君とも)



蛍ちゃんと赤井君はお助けキャラ的なポジション。

生徒と先生・PTAの話し合いの場が設けられたりする。

お母さんとしまむら先生の協力という貴重な場面あり。

男子キャラがまだ弱いのでもっとエピソードを重ねないと効果的でないと思い

また蛍ちゃんと赤井君のエピソードをもう一本入れたかったので再構成。







・ほたるのひかり編

なぜ「蛍」という名前を付けたのか、というエピソードで前後編。

お父さんの実家(千葉)に行く話。

父方の祖父母が登場し、蛍に芸術関係の才能がある根拠が示唆される。

また半分はお父さんとお母さんの過去のエピソードで構成、

もう半分はいとこの少年とのボーイミーツガール的な話で構成される。

夏休みのエピソードとしてだいぶ前から予定していたものの

連載修了直前にキャラを増やすのはどうかと思い、ボツ。




うーん。今考えると連載修了を意識せずに素直に予定通り描いた方がのびのびできたかな?









第38話(最終回)



基本的には「身体測定編」
おおきな最終回01


タイトルページは本作のプロトタイプ第一作とほぼ同じ
おおきな最終回02






新学期スタート。
おおきな最終回03
二学期って行事が多くて描きがいがあるんですよね。

文化系のイベントを全然描いてないな。









おおきな最終回04

蛍ちゃんの背が伸び始めたのは二年生のおわり頃。

おじいちゃんが亡くなったのもそのあたり。

その辺なにか関連があると考えてるんでしょうね。










夏休み明け、丸ちゃんがデビュー。
おおきな最終回05
このシーン、それぞれ反応が違います。

そういう部分の成長に対し、考え方が異なるという事ですね。











最後の最後に最大のお色気シーン
おおきな最終回06
掲載版はデフォルメしてますが、ネーム段階では普通に蛍ちゃんの下着姿でした。

ですがここで編集STOP

見た目はどうあれ、「小学生の下着姿」というのには違いがないのでNGです。

(その前のコマの丸ちゃんはほぼ隠れているのと、他の子は下着というより肌着なのでOK)

抜け道としてPOPな絵柄なら良いってことでこうなりました。

この辺は普通の生活シーンの一部であればある程度容認されるみたいです。

実際蛍ちゃんのパンツ姿や民宿のお風呂でのきわどいシーンはOKでしたし。








おおきな最終回07
普段ならこの質問は「身長」の事だと普通に考えるのですが

直前が胸囲の測定でしたので・・・言っちゃいました







男の子にとって身長は文字道りステイタスです。
おおきな最終回08
蛍ちゃんが男の子なら一躍人気者になったでしょうか?

でも赤井君はバッサリ否定。

なお、このシーンは第一話のセルフオマージュです







結局また身長が伸びて悩む蛍ちゃん。
おおきな最終回09
でもその悩みはみんながみんな持ってるもので・・・

本作品は誰もが身体的コンプレックスを持っているというのが前提です。

ただ、他のキャラクターに焦点が当たることが少なかったため、そこまで深くは描けませんでした。

(言い訳めいた事を言うと、3年目にそれぞれのキャラメインの話をあてがう予定でした)

描きたいと思ったら出し惜しみしちゃいけませんね。


ちなみに今回一ページ目と最終ページを比べると

みんなの身長がちょっと大きくなってるのがわかります。

(最終回なのとテーマにあわせた表現です。「次」には戻ってるでしょう)








おおきな最終回10

育ってる育ってると言い続ける反面、精神的成長の表現は最小限にしています。

でないとキャラが変わってしまいますからね。

今回、このシーンで蛍ちゃんはみんなの聞き役になれるように成長します。

ただ実際はすでにそういったシーンは各所にあるんですよね(特に丸ちゃん、巴ちゃんに対して)。

つまり最終回ではありますが、エピソード的には最後ではないというわけです。










最後のページで連載版にはなかったコマ
おおきな最終回11


ここは枝に頭をぶつけるコマ避けるコマの2つのパターンを描きました。

悩んだ挙句、ぶつける事に。

ぶつけるのが蛍ちゃん。ここで避けたら本当に最終回ですね。

ちなみに、一巻裏表紙四コマと同じ場所。









最後の最後のご挨拶

おおきな最終回12


ネーム段階ではバックに手描きで「おしまい」と入れていましたが

編集さんの「あくまで雑誌連載が終わるだけなので・・・」という言葉で修正。

うん・・・世界観としては終わるわけではないので、機会がいただけたらぜひ描きたいです!











実際の話、今まで「最終回」というものを描いたことがありませんでした。

なんせ連載を持ったのはここ1、2年の話であって、更に終了するのは初ですから。

前にも書きましたが、それっぽいエピソードで締めくくることはわりと簡単です。

でもテーマを消化して纏めるというのは別問題です。

小学四年生、どこで切っても中途半端。蛍ちゃんもブレることが多いキャラです。

「成長」がキーの作品ですので、安易に時間を進めるのも世界観を壊しますから。

私自身もその辺をうまく表現できる力量がまだないということですね。





さて、

単行本最終ページに最後っ屁をかますように「未制作話」のカットを諸々描き下ろしました

まだまだ描きたいエピソードはたくさんあります。

単行本の反響が大きければ、また違った形態でお目見えすることもあるでしょう。

よろしければ2巻の感想と共に編集部までご意見をお送りください。

蛍ちゃんをはじめ、キャラクター達にかわりお願いいたします。











ではまた。







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