2017-03-14 11:34 | カテゴリ:イラスト
月刊少年シリウス2017年4月号(2/25発売)掲載分より。

今回は時系列が連続している実質上の前後編です。




第27話

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いつもの面々が風邪でお休みということで

蛍ちゃんが各家庭を訪問してのお見舞い回です。

「保護者は風邪ひいている子に面会させないでしょ」というツッコミはなしで。


今回描きたかったのは普段はほとんど学校のシーンしか登場しない友達の

家庭での姿と、家族設定です。



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丸ちゃん(丸森真理)

何気にPixiv時代最初期から登場している娘なんですが

常識枠で大人しい性格ゆえかほとんど設定が活かされていない不遇の子です。

今回ようやく裕福な家庭らしい事を紹介できました。魔法少女ではありません。

見た目が可愛くおしとやか、成績も良くお嬢様・・・

はやくはっちゃけさせたいですね。


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巴ちゃん(椿巴)

スポーツ好きということで蛍ちゃんたちとは別行動をしている事が多い彼女

夏休み真っ黒に日焼けしたり、雪の中短パンランニングで走り回ったりと

例に漏れず運動バカで成績も惨憺たるものですが

本人としても意外にも風邪をひいてしまいました。

ガラ・・・という引き戸からわかるように昭和的民家住まいの大家族設定です。

父・母・祖父・祖母・兄二人(高校生・中学生)・弟二人(幼稚園児・乳児)

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今回はお兄さんと弟だけが出てきます。みんな同じ顔。

(15話の民宿のおばさんも同じ血統なので似た顔です)

「女の子らしくなりたい」と時おりこぼす彼女ですが、弟をおんぶしてたり

家事を手伝ったりというシーンの描写が一番多い・・・はずでした。

尺の都合で今までほぼ全部ボツになってます。

メインの話を描きたいな。


ちーちゃん(日高千歳)

ちいさなちーちゃんも風邪でダウン。
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でもまあ、この子ならこうでしょうな。わがままきままの平常運行です。

蛍ちゃんとの関係のバランスをもっと突き詰めたいところですね。

あと、お母さんが結構好き。この子も将来こうなるのかな。


赤井くん(赤井衛)

赤井くんの家族は共働きの両親と高校生のお姉さんですが

すれちがいの描写が多いですね。カゼをひいて休んだ今回も同様です。

実際のところ病気の児童をほったらかしにしておくのは如何なものかと思いますが

当の赤井くんも頑なに平気な事をアピールしたんでしょうね。

日高家との対比を若干意識しています。

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少なからず気になる女子がお見舞いに来ても素っ気無い彼

マンガとしてはもったいない状況ですが、リアル小4男子としてはこんなもんでしょう。

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いつも何かしら本を読んだり、遊びにもいかず塾に行ったりと子供にしてはストイックな彼ですが

今回少しだけ自分のスタンスを吐露します。

熱のせいか、相手が蛍ちゃんだからか。



最後にモジャ姉さんとニアミス。

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実は彼女はモブとしてちょこちょこ出演してるんですけどね。







当初、風邪のエピソードとしては今回一本だけの予定でした。

でもやっぱり友達と対比して蛍ちゃん本人の家庭も描写したくなり次の話に続きます。

風邪というよりはいろいろ考えて知恵熱が出たってところですかね。







第28話

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風邪ひき編の後編



お見舞いの甲斐あってか、お友達は元気になりました。でも今度は蛍ちゃんが欠席。
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今年も作った手づくり雛。3月あたりの話という数少ない描写。

なお、去年も今年も4年生です。矛盾は出てきますがそういうもんだとお考え下さい。



病院の先生に、以前の花見の回(6話)のお爺ちゃんを設定していたのですが

尺の関係でボツ。大人キャラにはこういうのが多いですね。ノリ弁さんとか。



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古戸家は現在両親と蛍ちゃんの3人家族です。

ただしお父さんはお仕事で不在がちのいわゆる出稼ぎ状態で

お母さんも稼業を守るためにほぼ毎日おべんとう屋さんを開けています。

悲しいかな自営業、蛍ちゃんが風邪をひいても休むわけにはいきません。

家がだいぶ古いのは・・そういう状況の家庭だからですかね。



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お友達の家庭を見て、自分はどうなのか。

昔(おそらく幼稚園時)に比べて今の境遇はどうなのか。

弱っている所でちょっとだけ疑問に思ってしまうわけです。


「白衣さんとロボ」にも似た描写がありますが、意味合いは違いますね。



このシーンは私個人の経験によるものです。

といっても小学生時代ではなくここ数年のことですが

やっぱり歳を経ると家族の様相も変化してきます。

あのころ食卓を囲んだ顔も、もう半分以上はいません。

新しい顔も増えはしましたが、心のどこかで失った事をいまだに引きずっているんでしょうね。

不安定になると夢に見ます・・・







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そして今の自分にあるものは。


ベタではありますが欠かせないテーマですね。


日常4コマのシリーズものを描こうと決めたときに、まずやっておきたいと考えたのが

当たり前の情景やエピソードを当たり前に直球で描くという事です。

4コマずれしている作品は描いていても読んでいても疲れるので。



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今回なぜか描きたかったコマ

ナツメ球は夜間なんかにつけておく常夜灯で、オレンジ色のアレです。

臥せっている時や眠れない夜の深い思索とまどろみの象徴として

自分の中に深く根付いているもので。




ラストはまあやはり定番ではあります。タイトルにあるように『回帰』。そのまんまです。

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2話続けただけの甲斐のある読後感を演出できたらいいのですが。




最後に、編集さんがつけてくれた柱の文章がいたく気に入ったので。



ちょっぴり弱って、また復活。

前よりもっと、強くなった蛍がいます。






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