2017-04-15 16:06 | カテゴリ:イラスト
月刊少年シリウス2017年5月号(3/25発売)掲載分より

今回は二本とも過去話です。



第29話

20170415-02.jpg



蛍ちゃんは今でこそ大柄ですが、それはここ一年の間に急成長をとげたからです。

ここが基本設定。

ではそれ以前はというと・・・というのが今回。


20170415-3.jpg



3年前の一年生当時はこんな感じ。第一話にもあるように、背丈は平均的です。

このランドセル、実はお母さんのおさがり(16話)。6年使ってこの状態は物持ちがいいのか

あるいは全く使っていないか、派手にぶっ壊して既に二代目以降の代物なのか・・・




20170415-4jpg.jpg


お母さん、しまむら先生。(おっと、奥に日高・赤井親子が)

大人組は髪型がちょっと違うだけですね。でも入学式ということでスーツ姿です。

お母さんは基本エプロン姿と部屋着だけなのでこの恰好は貴重かも。

飾らないキャリアウーマンか、女刑事みたいな印象ですかね。

お母さんは過去回想ではほとんどロングヘアーです。

これはひとつのギミックで、逆に言えば髪が長いお母さんが出てきたら

そこは過去だという事になりますね。

あとはロングヘアーの蛍が大人しくて、ショートのお母さんが押しが強いという

コントラストを付けるためですかね。




しまむら先生は髪がちょっと短い程度で中身も含め今とあまり変わりありません。

余談ですが、小学校1年と6年の担任になる先生はベテランか信頼ある優秀な人だと

聞いたことがあります。しまむら先生もそうなんですかね?






20170415-6.jpg


ちーちゃんとの会話第一号。せっかくなのでネタまるごと。いきなりケンカです。

実家が食べ物屋さんというだけあって幼いなりに一家言あるようで。

ちなみに私は目玉焼きにもカレーにも醤油です。




ちーちゃんは見た目がかわらないですね。一話の中でも自分でショックを受けてましたが。

実は事前の設定では前髪が現在より短いとしていたんですが

何故かすっかり忘れて作画していました。(正しい髪型は↓30話の記事で)




蛍ちゃんは一人娘で、わりとわがままきままに育ったのとお母さんの影響もあるのか

当時は結構気が強い部分もあったようです。

だからこそちーちゃんと対等に接して友情を育めたのでしょうか。

ここのパワーバランスは次の回の赤井君とちーちゃんの場合との比較も意識しています。





20170415-7.jpg

そしてこの言葉。もう何も言えない。





20170415-8.jpg

お祖父さんが亡くなったのは2年生の冬ですが、夏休みの時点で寝ている事が多かったようなので

(14話)この時点で何かを悟っていたのかも知れません・・・








実をいうと小学校の入学式の記憶がすっぽりと抜けていて、式がどんなもので、当日何をしたかは

他の方の例と想像のみです。まあ、学校ごとに違いはあると思いますけどね。








第30話



桜!ああ桜・・・

去年桜を描いた時、一年後はもっと上手に描ける様にしなくちゃ!って思っていたのに

もうその時期がきてしまいました・・・。あんまり変わってないなぁ

20170415-10.jpg

今度は赤井君とちーちゃんの話です。

何気に全く蛍ちゃんが絡まない出だしは初めてですね。


二人共髪型が違いますが、前述した通り手違いがあってちーちゃんはそんなにかわっていません。



20170415-11.jpg

本来(事前設定)は前髪が短いのが正しい姿です。

でないと1年も4年もほとんど差がない子ですからね・・・





20170415-12.jpg

赤井君は・・・もっさもさでだいぶ印象が違います。

見ようによっては女の子にも見える・・・これはお姉さんと同じ髪型という設定。

ちなみにこの人がお姉さん(下は別作品で主役をはっていた時)同じ髪質なようで。

20170415-13.jpg


赤井君はまわりに押しの強い女性が多かったため当時は若干気が弱かったようです。

言ってしまえば現在の蛍ちゃんのような性格です。





20170415-14.jpg

赤井君を理不尽に攻め立てるちーちゃん・・・ヘイトが溜まります。






20170415-15.jpg


後半に出てくる女の子は蛍ちゃんなんですが、目を描かず、誰かはっきりとはさせていません。

何故かというとこれが誰かは今回の話では重要ではないと思ったからです。

蛍ちゃんではありますが、赤井君にとってはたまたまそこにいた同学年の女の子Aという扱いで

そんな見ず知らずの子にされ振り回される気弱な男の子という描写になります。


逆に言うとこれが蛍ちゃんだと「赤井君と蛍ちゃんの出会いの話」になってしまうので。

ちーちゃんにするとキャラ関係にブレが生じてしまうし、かといって全くの新キャラというのも・・・


色々考えての判断でしたが、読者的には明確に蛍ちゃんにしたほうが楽しかったかな?





20170415-16.jpg


そしてさっぱりする赤井君。



赤井君の下の名前が「衛(まもる)」なのは「誰かをまもる」という意味がこめられおり

より強く頼られる存在になるために常に努力をする男の子に変化していきます。

その理想像が童話の王子様というのが・・・若干下心があるようなないような。

ようするにお姫様にモテたいってことなのか

それとも女の子の尻には敷かれたくないってことなのか。



・・・とはいえ、勉強ばっかりしているというのは極端で歪ですけど。










今回、4月に相当するエピソードですが、キャラクターは四年生のまま進級しません。

ならせっかくなので一年生当時の話にしました。

(実は一話が2月の話なので、4年生は実質3年目に突入します)




前にどこかで書いたと思いますが

4コママンガの場合は頭身が低いほうが画面に納まりやすい上に動かしやすいので

こういう小さい子は描いていて楽しいですね。

不幸な事に主役の蛍ちゃんは背が高い(頭身が高い)のが特徴で

自分としては4コマには不適格な存在といえなくもありません。

棒立ちでバストアップだけの会話劇って手もありますけど、どうかなぁ。

体は大きくても中身は子供の蛍ちゃんは動きも子供っぽいので全身描きたいんですけど

そうすると全体的に小さく描かないといけないというジレンマが・・・

身長差の表現とか楽しいんですけどね。



悩みは尽きません。





それではまた次回。







2017-04-14 18:25 | カテゴリ:イラスト
あいにくまだ画像はないんですが・・・

4/19発売の神仙寺瑛先生の『堕天使の事情 増刊号』 に

『白衣さんとロボ』が二話ほど再録されます。

ライオリゲスト回と白衣さん分裂回なので気になる方はこの下の記事を参考にどうぞ。


こういう形のゲスト参加ははじめてなんですが、どういうチョイスなんですかね。



2017-03-24 23:53 | カテゴリ:イラスト
まんがライフオリジナル2017年4月号(3/11発売)掲載分より。

暫定サブタイトル「白衣さんと諸々」

20170324-01.jpg


通常連載とは別のゲスト掲載という形です。



今回に関しては今までのお話を知らない人でも楽しめる、というのが前提です。

なので現在のライフ版とは雰囲気が違うと感じる部分もある…かな?


そんなわけなので、「耳栓」などストックにはあるものの使いどころのなかったネタも

改めて披露しています。



中でも、最もやりたかったのは「夕飯を何にするか」ネタ。

20170324-02.jpg


これは本誌では今さらですが、初見の方にすると

「ロボットが飯を喰うのか」というのが先に立つらしいので

(実際新人賞選考のコメントでもありました)

やっぱりそこが何気に一番注目されるのかな、と。

私の感覚では一緒に暮らすなら食事も共にできないと意味がないと思うんですけどね。

ロボは高性能だなぁ。鯖味醂とはいいチョイス。




以上ゲストとして初見様のための説明を含めたネタです。

とはいえ、それだけでは何かよそよそしいというか、ノリがいまひとつなので

「バケットホイールエクスカベーター」ネタもつっこみました。

20170324-03.jpg


ほんと、響きの良い言葉を連発するだけのネタですが

そのぶん読者の覚えもいいようでなにより。

ライオリ読者の皆さん、ライフ連載の本編もよろしくお願いいたします。





続いて、

まんがライフ2017年5月号(3/17発売)掲載分より。



暫定サブタイトル「白衣さんと牡丹餅」。一部ネタバレがあります。


冒頭のキッツイネタですが、元々はライオリのゲスト用のものでした。

20170324-04.jpg

ライフとライオリに同じ作品が載ってますよーという宣伝&自虐なんですが

先述のようにライオリゲスト版は初見様でも楽しめるネタがいいということなので

急遽本誌の方へ転用しました。



まあ、実際4コマ誌って似た名前の姉妹誌が多くて慣れないと間違っちゃいますよね。

ウチの家族も私の作品が載ってる雑誌を手に入れるのに苦労したようで。

この辺、もう少し何とかなりませんかね?



さて、今回は基本的に時期ネタエピソードです。

いわゆる「春のお彼岸」の時期。

コタツ、花粉症、再登場の雛人形ズなどなど。

20170324-05.jpg


雛人形ズは正直中心のネタを一本まるまる作りたいんですが

ちょっとタイミングを逃してしまいました。機会があれば来年に。


さて、散発ネタで手堅くまとめてもいいんですがちょっと物足りないので

後半にキャラの設定に関わる白衣さんの家族のネタを。

このネタは本作の初期も初期、pixiv時代の第3作になる予定のものからなので

実に3年以上前のものですね。

20170324-06.jpg

とにかく、天涯孤独の身と思われがちな白衣さんにも家族がいます。

状況からすると、数年前までは家族でこの家に住んでいたものの

何らかの理由で現在は白衣さん以外は他所に移り住んでいるということになるのかな?

ここだけの話、家族は全員名前も決まっていますが、現状では多分登場はないでしょう。

(あるとしたら変則でお母さんかお婆さんかな)




まあその編はさらっと流して今回は終了です。

イベントやストーリーなどの連続形式のエピソードと、

テーマを決めての散発形式を交互に披露できたら理想的かなと考えています。




正直言うと連続形式エピソードでキャラが動く方が構成としては楽ですが

4コマとしての在り方がおざなりになる危険性があるのでその辺はうまく制御したいですね。

単に白衣さんとロボが一緒に楽しくすごしてよかったね、じゃ面白いとは思えないので。

毎回何かしら水面下に渦巻くモノを小出しにしたいものです。





それではまた次回。




2017-03-14 11:34 | カテゴリ:イラスト
月刊少年シリウス2017年4月号(2/25発売)掲載分より。

今回は時系列が連続している実質上の前後編です。




第27話

20170313-1.jpg


いつもの面々が風邪でお休みということで

蛍ちゃんが各家庭を訪問してのお見舞い回です。

「保護者は風邪ひいている子に面会させないでしょ」というツッコミはなしで。


今回描きたかったのは普段はほとんど学校のシーンしか登場しない友達の

家庭での姿と、家族設定です。



20170314-2.jpg

丸ちゃん(丸森真理)

何気にPixiv時代最初期から登場している娘なんですが

常識枠で大人しい性格ゆえかほとんど設定が活かされていない不遇の子です。

今回ようやく裕福な家庭らしい事を紹介できました。魔法少女ではありません。

見た目が可愛くおしとやか、成績も良くお嬢様・・・

はやくはっちゃけさせたいですね。


20170314-4.jpg

巴ちゃん(椿巴)

スポーツ好きということで蛍ちゃんたちとは別行動をしている事が多い彼女

夏休み真っ黒に日焼けしたり、雪の中短パンランニングで走り回ったりと

例に漏れず運動バカで成績も惨憺たるものですが

本人としても意外にも風邪をひいてしまいました。

ガラ・・・という引き戸からわかるように昭和的民家住まいの大家族設定です。

父・母・祖父・祖母・兄二人(高校生・中学生)・弟二人(幼稚園児・乳児)

20170314-5.jpg

今回はお兄さんと弟だけが出てきます。みんな同じ顔。

(15話の民宿のおばさんも同じ血統なので似た顔です)

「女の子らしくなりたい」と時おりこぼす彼女ですが、弟をおんぶしてたり

家事を手伝ったりというシーンの描写が一番多い・・・はずでした。

尺の都合で今までほぼ全部ボツになってます。

メインの話を描きたいな。


ちーちゃん(日高千歳)

ちいさなちーちゃんも風邪でダウン。
20170314-6.jpg


でもまあ、この子ならこうでしょうな。わがままきままの平常運行です。

蛍ちゃんとの関係のバランスをもっと突き詰めたいところですね。

あと、お母さんが結構好き。この子も将来こうなるのかな。


赤井くん(赤井衛)

赤井くんの家族は共働きの両親と高校生のお姉さんですが

すれちがいの描写が多いですね。カゼをひいて休んだ今回も同様です。

実際のところ病気の児童をほったらかしにしておくのは如何なものかと思いますが

当の赤井くんも頑なに平気な事をアピールしたんでしょうね。

日高家との対比を若干意識しています。

20170314-7.jpg

少なからず気になる女子がお見舞いに来ても素っ気無い彼

マンガとしてはもったいない状況ですが、リアル小4男子としてはこんなもんでしょう。

20170314-8.jpg

いつも何かしら本を読んだり、遊びにもいかず塾に行ったりと子供にしてはストイックな彼ですが

今回少しだけ自分のスタンスを吐露します。

熱のせいか、相手が蛍ちゃんだからか。



最後にモジャ姉さんとニアミス。

20170314-9.jpg

実は彼女はモブとしてちょこちょこ出演してるんですけどね。







当初、風邪のエピソードとしては今回一本だけの予定でした。

でもやっぱり友達と対比して蛍ちゃん本人の家庭も描写したくなり次の話に続きます。

風邪というよりはいろいろ考えて知恵熱が出たってところですかね。







第28話

20170314-10.jpg

風邪ひき編の後編



お見舞いの甲斐あってか、お友達は元気になりました。でも今度は蛍ちゃんが欠席。
20170314-11.jpg
今年も作った手づくり雛。3月あたりの話という数少ない描写。

なお、去年も今年も4年生です。矛盾は出てきますがそういうもんだとお考え下さい。



病院の先生に、以前の花見の回(6話)のお爺ちゃんを設定していたのですが

尺の関係でボツ。大人キャラにはこういうのが多いですね。ノリ弁さんとか。



20170314-12.jpg

古戸家は現在両親と蛍ちゃんの3人家族です。

ただしお父さんはお仕事で不在がちのいわゆる出稼ぎ状態で

お母さんも稼業を守るためにほぼ毎日おべんとう屋さんを開けています。

悲しいかな自営業、蛍ちゃんが風邪をひいても休むわけにはいきません。

家がだいぶ古いのは・・そういう状況の家庭だからですかね。



20170314-13.jpg

お友達の家庭を見て、自分はどうなのか。

昔(おそらく幼稚園時)に比べて今の境遇はどうなのか。

弱っている所でちょっとだけ疑問に思ってしまうわけです。


「白衣さんとロボ」にも似た描写がありますが、意味合いは違いますね。



このシーンは私個人の経験によるものです。

といっても小学生時代ではなくここ数年のことですが

やっぱり歳を経ると家族の様相も変化してきます。

あのころ食卓を囲んだ顔も、もう半分以上はいません。

新しい顔も増えはしましたが、心のどこかで失った事をいまだに引きずっているんでしょうね。

不安定になると夢に見ます・・・







20170314-15.jpg

そして今の自分にあるものは。


ベタではありますが欠かせないテーマですね。


日常4コマのシリーズものを描こうと決めたときに、まずやっておきたいと考えたのが

当たり前の情景やエピソードを当たり前に直球で描くという事です。

4コマずれしている作品は描いていても読んでいても疲れるので。



20170314-14.jpg


今回なぜか描きたかったコマ

ナツメ球は夜間なんかにつけておく常夜灯で、オレンジ色のアレです。

臥せっている時や眠れない夜の深い思索とまどろみの象徴として

自分の中に深く根付いているもので。




ラストはまあやはり定番ではあります。タイトルにあるように『回帰』。そのまんまです。

20170314-16.jpg


2話続けただけの甲斐のある読後感を演出できたらいいのですが。




最後に、編集さんがつけてくれた柱の文章がいたく気に入ったので。



ちょっぴり弱って、また復活。

前よりもっと、強くなった蛍がいます。





2017-02-26 18:47 | カテゴリ:イラスト
まんがライフ 2017年4月号(2/17発売)掲載分より。一部ネタばれもありますからご注意を。

暫定サブタイトル「白衣さんと白衣さんと」

白衣さん二人02

登場人物が何らかの要因で二人以上に増えるというのはフィクションの定番ですね。

この作品は「珍発明でドタバタ」という話はあまりないのですが

白衣さんが同格・気の合う人間と一緒にいたらどんななのか描きたかったのでやっちゃいました。

こういうのが苦手な方もいらっしゃるかもしれませんがご容赦を。



白衣さんが二人になったらどうなるかは、これまでのお話を読んでくださっている方には

容易に想像できる事でしょうから割愛しますが、

描きたかったのは、それによって白衣さんにどんな変化が現れるかという部分ですね。

完全だと自負しつつ欠点だらけで、なおかつ自尊心が高くて負けず嫌い、どうなるか。





前にもブログに書きましたが、白衣さんは非常に描き難いキャラです。苦手と言ってもいい。

しかし今回は単純に倍以上の白衣さんを描かなくてはなりません。

数えたら6ページ(44コマ+タイトルカット)で70人以上の白衣さんがいました。

なんでこんな話にしたんだろうか・・・

デジタル環境ならコピー&ペーストっていう楽チンな方法があるんですが

実際はそんなものそうそう使い所がないので、結局全部描くはめになりました。

今回、白衣さんがセーター姿なのは作画の省力化と画面のごちゃつきを抑えるためです。




お話に関しては基本ロボが被害をこうむるいつものパターンですが

一番描きたかったのはこのシーンです。

白衣さん二人04

今回の件は別にしても、ロボにとっては彼女の交友関係は気が気でないでしょうね。

仲の良い生身の人間が現れたら、ロボの立場はどうなるのか。

今後も十分ありえることですから・・・




ちょっとひねったのはラストですかね。

よくあるのが一人に戻そうとして更に増える、または今度はロボが増えるというものですが

せっかくなのでオチも描きたいテーマを消化するのに使いました。

白衣さんは成長してはいけないので。

白衣さん二人03

描きたかったシーンその2.

とにかく今回のごちゃついた画面をすっきりさせて気持ちがよかったです。





最後に、発売後に友人からきいた感想ですが

「これって夢オチなの?」

???ちょっと自分としては意外でしたが、なるほど、そう思える部分がありますね。

でもこれは現実です。ロボの気絶も、白衣さんの寝オチも関係ありません。

その証拠に、二人の白衣さんが手をつけた湯飲みとお茶菓子がしっかり残っていますから。